SEO対策を行う上で、コンテンツキーワードを決定するということは非常に重要です。
しかし、検索ボリュームの大きいキーワードに関するコンテンツ作成ばかり行ったところで、既に多くのコンテンツを持つ有名サイトと肩を並べることは難しいでしょう。
そこで注目されるのが「ロングテールSEO」という概念です。
この記事では、ロングテールSEOとは何か、そのメリットや対策方法について紹介していきます。
ロングテールSEOとは
ロングテールSEOとは、検索ボリュームの大きいある特定のキーワードについてではなく、そのキーワードを軸にした「ロングテールキーワード」と呼ばれる、より詳しいキーワードについてコンテンツを作成する施策のことをいいます。
例えば、「旅行」が軸となるキーワードのとき、ロングテールSEOでは「家族旅行 沖縄」「学生旅行 格安 パック」などといったさらに詳しいロングテールキーワードを狙って記事を作成します。
検索ボリュームの大きいキーワードに関する記事を書いても、似たような記事がオーソリティサイトにも存在していれば、検索結果の上位に表示されるのは難しいでしょう。
オーソリティサイトについてはこちらで説明されています。
しかし、ロングテールキーワードは検索ボリュームが小さいため、オーソリティサイトでは取り扱っていないことが多いでしょう。
つまり、ページへのアクセス数は少なくても、様々なロングテールキーワードに対応したコンテンツを多く作成することにより、サイト全体でのアクセス数の増加を狙えるのです。
また、ロングテールキーワードはターゲットが狭く、ユーザーのニーズにピンポイントで訴えかけるため、検索ボリュームの大きいキーワードよりも圧倒的にコンバージョン率が高いです。
ロングテールSEOのメリット・デメリット
メリット
・ロングテールキーワードについてコンテンツを作成するため、ライバルが少ない
・ロングテールキーワードが無数にあるため、コンテンツ数が増える
・作成するコンテンツ数が増えるため、更新頻度の高いサイトになる
・ユーザーニーズにより近いコンテンツが多いと、ユーザーの滞在時間の長いサイトになる
・ユーザーのコアなニーズに沿っているため、コンバージョン率が高い
専門的でオリジナルの内容のコンテンツを多く作成することは、Googleの検索アルゴリズムからより高評価を受けるでしょう。
デメリット
・類似コンテンツを作成してしまう恐れがある
・コンテンツ数を増やすことに集中して、コンテンツの質がおろそかになってしまう
ロングテールSEOをよく理解せず、ただ単に数稼ぎのコンテンツ作成を行ってしまうと、コンテンツの質が伴わずユーザーのニーズに一致しない恐れがあるため、注意する必要がありそうです。
ロングテールSEOの実践方法
1.ロングテールキーワードの軸となるキーワードを選ぶ
まず、サイトの軸となるビッグキーワードを選びましょう。ビックキーワードとは、検索ボリュームの大きいキーワードのことを意味しています。
ビッグキーワードを選ぶ際には、Google Adwordsのキーワードプランナーで検索ボリュームを調べることをおすすめします。
キーワードプランナーの使い方はこちらの記事を参考にしてみてください。
2.軸となるキーワードの関連キーワードを探し、ロングテールキーワードを複数個つくる
1で選んだたビッグキーワードの関連キーワードを探します。
関連キーワードを探すには、先ほども使用したGoogle Adwordsのキーワードプランナーや、実際に検索エンジンを使って、ビッグキーワードと一緒にどのようなキーワードが検索されているかを見てみる方法があります。
例として、上図のように「SEO」というビッグキーワードを入力してみましょう。
すると、「SEO+対策」「SEO+チェック」など、SEOに関連したキーワードがいくつか見つけられます。
また、Goodkeywordを使って関連キーワードを見つけるのもおすすめです。
3.ロングテールキーワードについてのコンテンツを作成する
2で見つけた、ビッグキーワードに関連するキーワードのいくつかの組み合わせについて、コンテンツを作成します。
そして、ロングテールSEOにおいて最も重要なのが、ビッグキーワード+関連キーワードを含む良質なコンテンツを作り続けるということです。
検索ボリュームの小さいキーワードについて記事を作成しているため、ユーザーからのアクセスを獲得するためには、コンテンツの量が必要です。
しかし、ただひたすらにコンテンツを作成するのではなく、コンテンツの質を上げることにより、ユーザーのニーズに沿うことができて、初めてロングテールSEOのメリットを受けることができるでしょう。
まとめ
ロングテールキーワードに関する良質なコンテンツを作成し続けることを、ロングテールSEOと言います。
効果的なロングテールSEOを行うためにも、日々関連キーワードをチェックすることや、アクセス解析を行って新たなキーワードを見つけることが重要です。