活躍したいUI/UXデザイナーが習得すべき4つの基本スキル

Jake Rocheleau

JakeはUIデザインやWebディベロップメントに関するトピックを 扱っているライターです。彼の仕事はWeb検索やポートフォリオで見る事ができます。彼のTwitterをフォローする事もできます。

この記事はDesignmodoからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

Essential Skills To Become A Great UI/UX Designer

UI/UXデザイナーにとって、職探しはストレスが溜まります。というのもこの2つのスキルは似ていても、同じものではないためです。優秀なUIデザイナーはユーザー体験をすべて理解しているわけではありません。またプロのUXデザイナーもPhotoshopや Sketchをマスターしているとは限りません。

しかし重なる部分も多くあるため、優秀なUI/UXデザイナーになりたいならば、どちらの領域にも足を踏み入れる必要があります。

ここでは優秀なUI/UXデザイナーとして自分自身を売り込むために学ぶべき、UI/UXの基本的なスキルをお話します。両方の役割を担うことができれば、あなたは職場においてなくてはならない存在になるでしょう。また創造的なプロジェクトの中で全体像を簡単につかめるようにもなります。

手早くスキルの特徴を把握したければ、UXチェックリストの参照をおすすめします。

ユーザーの要求を理解する

UI/UXデザイナーはユーザーに向けて語ります。しかし多くのユーザーはUI/UXデザイナーと異なる視点を持っています。

そのためユーザーの視点を知るためにユーザビリティテストが重要です。彼らに対して直接、何が良い・悪いのかを尋ねてください。フィードバックを集めてください。彼らが感じている問題の根の部分を探し、必要な変更を行なってください。

素晴らしいUXデザイナーは皆、ユーザーの真の代弁者です。ユーザー体験はもっともらしいインターフェースだけでなく、ユーザーがUIをどう感じ・振る舞い・反応するかまでを含みます。細部まで注意を払ってください。たとえ素晴らしいアイデアであっても必要がなければ捨ててください。

あなたが気に入っていてもほとんどのユーザーがそれを好まない場合、アイデアを削り落とし改善してみるのがよいでしょう。

ユーザーの主張を聞き本質を理解しましょう。多くのユーザーテストはUXの側面を持っています、これはUI/UXデザイナーのどちらにも活用できるものです。

見事なインターフェースでも正しく操作できなければ、意味がありません。

言葉や行動を通じてユーザーのために主張してください。これはUXデザイナーに最も必要なスキルです。明確なスキルではないため身につけるのが難しいですが、心を開いて進んでアイデアを改善することは、ユーザー視点の理解を助けるでしょう。

以下に、UXについて詳しく書かれた記事があります。

視覚的にコミュニケーションする

もっとも価値のあるデザイナーのスキルは視覚的なコミュニケーションかもしれません。多くのデザイナーは思いついたアイデアを、プロジェクトマネージャーやディベロッパー、他のデザイナーに説明する必要があります。 

スケッチは説明に役立つ素晴らしいスキルです。デジタル上では、ワイヤーフレームやモックアップ、インタラクティブなプロトタイプを作成することで他者とコミュニケーションできます。

使用するツールは問題ではありません。多くのツールを使えることは素晴らしいですが、Photoshopを知らなくても、ワイヤーフレームツールのみを使って問題なく仕事ができます。

デザインや開発チームにアイデアを視覚的に伝えることは重要です。もちろん言葉で説明することもできますが、話すよりも見せた方がより短時間で伝えられます。

ビジネスやマーケティングチームとのコミュニケーションでも、同じように視覚的に説明することができます。これは複雑な内容を簡単に説明することに繋がります。

UXのプランについて、視覚情報でも言葉でも必要なものを使って説明してください。手法のひとつは、視覚情報での伝え方(スケッチングかソフトウエアか)をマスターすることです。もうひとつはコミュニケーションです。

アイデアを自分で感覚的に作ることと、他の人を納得させるために明確に説明することとは違います。

理解できないときは、チームやクライアントに説明を求めてください。話すことや質問することを怖がって頷き続けないでください。コミュニケーション等のソフトスキルはUXの仕事をする上でとても重要です。

コミュニケーションが好きになると、あなたの仕事はもっと簡単になります!

デジタルデザインソフトウェアを使う

すべてのUXデザイナーがPhotoshopやSketchやIllustratorの使い方を知っているわけではありません。しかしすべてのUIデザイナーは、少なくともこれらの使い方を理解しているべきです。

UIデザイナーとUXデザイナーの仕事の違いは、小さいけれどはっきりしています。UIデザイナーは、アイコンやロゴやインターフェースのモックアップ等のビジュアルを作らなくてはいけません。UXデザイナーは、これらのインターフェースがどう動くのか、ユーザーがどのように目的を達成するのかを考える必要があります。

しかしあなたがUXデザイナーの道を進むとしても、PhotoshopかSketch(または両方)を勉強するとよいでしょう。

これらの片方をマスターするだけでも、アイデアをより明確に表現する助けになるでしょう。就職面でも有利になります。

たくさんのオンラインツールから、必要に応じて使い分けることが大切です。

Adobe suitのようなデスクトップソフトウェアは、デザインプロセスでとても重要です。しかし InVisionや UXPin のようなUI/UXプラットフォームは、UIとUX両方のスキルをはっきりと証明するものです。これらのツールは、一からラピッドプロトタイピングやインタラクティブデモを作るのに向いています。

同様の作業はBootstrapのようなフロントエンドライブラリでも作成できます。しかし、すべてのUXデザイナーがコーディングを学びたいわけではありません。

正直どうプロトタイプを作るかは問題ではありません。しかし様々なデザインツールを用いる幅広いスキルを持っていれば、就職面で有利になります。

最後にオススメのUXツールを紹介します。デジタルUXアニメーションプログラムです。もっとも有名なものは Principle とAdobe After Effectsです。ここではデジタルモックアップをインポートし、レイヤーを動かしてカスタムアニメーションを作成できます。

もしもっとUXを学びたければ、 TutsPlus tutorial をみてください。ここに載っていることをすべて理解するのは簡単ではありませんが、のちに役立つでしょう。

素晴らしいUI/UXデザイナーは、デザインプロセスのすべてについて考えているべきです。ワイヤーフレーミングやプロトタイピングからはじまり、デジタルグラフィック、UIデザインを通じたインタラクティビティ全体を考えている必要があります。

アニメーションプログラムは、コードで実装したデモインターフェースなしに、インタラクティビティなシミュレーションを行うことができます。このプログラムの使用スキルは、インタラクティビティのプロセスに役立つものです。

共感とクリティカルシンキングを持つ

共感は抽象的に思えますが、UI/UXデザイナーのスキルとして強力なものです。ユーザーに共感できたら、彼らの心配事や苦悩、不満をインターフェース上で理解できるでしょう。

素晴らしいUXデザイナーはどんなプロジェクトでも、ターゲットユーザーのことを考えます。出会い系サイトを使っている時のユーザー体験は、RPGのビデオゲーム時のそれとまったく違います。ターゲットユーザーについてよく考え、彼らが何を欲しがっているのか理解しましょう。

プロジェクトごとの課題を理解し、ターゲットユーザーがどのように考え振舞うかを理解することによって、彼らについて考えましょう。

ユーザーに共感するスキルは教えることが難しいものです。このスキルにはユーザーへの気づきや理解が必要だからです。ユーザーがWebサイトを利用しているのを見るとき、彼らの振る舞いのディテールやニュアンスも読み取る必要があります。

ユーザーは何か困難があれば、間違いなくユーザーテスト中に不満をこぼします。しかし不満は課題を示すものでしかなく、解決策そのものではありません。UXデザイナーの役目はユーザーのフィードバックを集めて解釈し、それらの解決策を提案することです。

他のWebサイトを見て、ユーザーに共感する練習をしてください。あなたの不満を書き出してください。利用の各ステップで「なぜ」を問うことを恐れないでください。

自分の振る舞いを振り返り、課題をどう改善できるか考えてください。

Webテクノロジーの進歩により、UIデザイナーはなんでも出来るようになっています。技術的にはできることに限界はなくなりました。

しかし技術の進歩によって、すべての選択がよいものになるわけではありません。自分自身に「なぜこれをしているのか?」を問いかけてください。もしも意味のある理由が思いつかなければ、よい選択でなかったということです。クリティカルシンキングは重要であり、すべてのクリエイティブプロセスで使うべきものです。

デザイン段階での共感をもっと理解したければ、この記事をチェックしてください。 どのようにインターフェイスの動きについてのよいアイデアを得るかの、練習と応用法について紹介しています。共感によるデザインの答えはいつも決まっているわけではありません。「これでもいいけど、Xで改善すると更によいかもしれない」といった流動的な感覚が常にあります。

UXデザインの心理学的側面を掘り下げたものは、以下の記事で紹介しています。

今後にむけて

ここで紹介したすべてのスキルが、初めてUI/UXの仕事をするための必須スキルというわけではありません。しかし素晴らしいUI/UXデザイナーになりたければ、これらの分野に手を広げできる限りスキルを伸ばすべきでしょう。

UIデザイナーはビジュアル面をより気にかけ、UXデザイナーは体験により気を配ります。しかしこれら2つの仕事は重なっています。もしUI/UX両方の専門技術を持てば、あなたはチームにとって価値のある素晴らしい人材になるでしょう。

 

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