ゲーミフィケーションに向けた3つのステップ

Taylor Cygan

TaylorはCodalのライターで、UXデザインから幅広いワールドワイドウェブの他の要素まで何についてでもブログ記事にしています。関連性の高い、魅力のある記事を作り上げる努力をしています。

この記事はUsabilityGeekからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

3 Easy Ways To Gamify Your UX

心理学の報酬系では、ゲームをプレイしご褒美がもらえたとき我々の脳はドーパミンを出すとされています。ゲームをプレイすることを好きになるのは当然です。なぜなら、脳がそれを好むからです

そのため、我々は自然とゲームに惹かれるようにできています。同様のことはUXの世界でも言えます。たとえば「ゲーミフィケーション」は、ユーザーの参加を促しエンゲージメントを改善するための手法として人気があります。

ゲーミフィケーションは、ゲーム的な仕組みや目標設定をデジタルな体験に取り入れる手法であり、ゲームとは異なるものです。

さまざまな分野において、アプリとWebサイトはユーザーの興味を引くために「ゲーミフィケーション」を利用しています。たとえば、Khan AcademyStarbucksPocket Pointsなどはゲーミフィケーションを利用しているサービスです。

Khan Academyは、練習問題や成長記録の機能を取り入れることで学習体験をゲーム化しました。Starbucksアプリは、階級別のメンバーシップとそれに伴う報酬をユーザーに与えています。Pocket Pointsは、学生がスマートフォンをロックする時間に応じてポイントを付与し、そのポイントで実際にご褒美がもらえる仕組みになっています。

これらのアプリはゲームのような機能を持っています。ユーザーに特定のタスクやレッスンを完了させ、ご褒美などによってやる気を出させているのです。

こういったゲーム機能を、ユーザー体験にどのように取り入れるべきなのでしょうか?

ユーザー体験にゲーミフィケーションを利用している3つの方法をご紹介します。

1.段階に分ける

ゲーミフィケーションを使い、ユーザーにシンプルでわかりやすい目標を持たせましょう。ユーザーを虜にしたいのであれば、ユーザーが目標に向けて頑張れるようなものを与えるべきです。目標をいくつかの段階に分け、それをひとつずつ完了するようにすることで、ユーザーが持つ競争心を利用するべきです。

ユーザーに成功を計る方法をユーザーに与えれば、彼ら自身で進捗状況を追えるようになります。Starbucksでは、ユーザーが自分のメンバーシップのレベルを見て、自分が「ゴールドメンバー」の基準を満たすほど購入したかを確認できます。Starbucksは、ユーザーにレベルをクリアしていくことを求めているのです。

ゲーミフィケーション要素を検討するときは、ゲーマーになったつもりで考えましょう。どうしたらユーザーを夢中にさせることができるでしょう? それが、ゲーミフィケーションの基本です。

2.ご褒美を用意する

前述の通り、ご褒美を貰えれば脳はドーパミンを分泌します。ユーザーを虜にすることがゴールであれば、ご褒美を用意することでアプリやWebサイトにゲーミフィケーションを導入できるでしょう。

Webサイトやアプリでは、コインやバッジ、ポイントなどが報酬として使用できます。Pocket Pointsのように、こういった形のない報酬を実物の報酬と交換できるサービスもあります。

報酬システムを提供するのは、UXを改善するための効果的な方法となりえます。もしタスクを完了したあとに努力の結果としてご褒美が貰えるのであれば、ユーザーはより努力し、時間を費やすようになるでしょう。その結果、プラットフォームに夢中になる可能性が高まります。

3.健全な競争を少しだけ取り入れる

ユーザーに健全な競争をうながすことも検討すべきでしょう。ターゲットとするユーザーによっては、完璧な動機づけとなりえるからです。

勝つことが嫌いな人なんているのでしょうか? ユーザー体験に加えるべき、もうひとつのゲーミフィケーション要素はスコアボードです。スコアボードがあれば、ユーザーがほかのユーザーと比べてどのような順位なのか確認でき、動機づけがされます。その結果、ユーザーをより虜にすることができるのです。

画像元:Depositphotos

スコアボードなどの競争は、ユーザーがタスクの完了と成功を確認する方法となります。

もしユーザーをより魅了したいのであれば、ちょっとした競争心が素晴らしいゲーミフィケーションの鍵となりえます。

次のレベルのゲーミフィケーションへ

もしゲーミフィケーションのレベルアップをしたいのであれば、ユーザーにとってなにが動機となるのかに焦点を当ててみると良いでしょう。ゲームについての冗談はさておき、どのようあゲーミフィケーションを加えるにしても、まず最初にユーザーのことを考えるべきです。

もしゲーミフィケーション要素がユーザーの体験を改善しているのであれば、UXデザイナーとしての役割を果たしているといえます。

ゲーミフィケーションは、UXを改善する一つの手段です。ゲーミフィケーションされた要素を効果的に使えば、ユーザーを魅了し、エンゲージメントを高めることができるでしょう。

それが、UXゲームをマスターするひとつの方法です。


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