魅力的なUXライティングのポートフォリオとはどのようなものか

Grace Carter

Grace Carter氏は、 教育ポータル「Essay Writing Services」のアカデミックライターです。オンラインで執筆のノウハウを教えながら、コンテンツ制作も手掛けています。

この記事はThe UX Boothからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

Build a UX Writing Portfolio that Gets You Hired

才能にあふれたUXライターにも、なかなか採用されない人がいます。あるいは、これからUXライティングのキャリアを積もうという人もいるでしょう。どちらの場合でも、ポートフォリオを上手にまとめる方法を知ることはとても重要です。

私はUXライターやリクルーターとして仕事する中で、覚えておくべき重要な要素を多く学びました。多種多様なポートフォリオと接する中で、優れたUXライティングのポートフォリオとはどのようなものかを知ったのです。そこで今回は、優れたUXライティングのポートフォリオを構築する上で、私が重要だと考える要素について紹介していきます。

UXライティングとは

UXライティングとはコピーライティングの一種で、プロセスや一連のタスク、プロダクトを通してユーザーを導き、それらのインタラクションを改善するものです。 UXライティングはいくつかの点でコピーライティングと似ていますが、まったく同じものではありません。どちらもプロダクトをより深くユーザーに理解してもらい、欲しいと思ってもらうためのライティング形式ではありますが、最大の違いとして、コピーライティングはプロダクトが完成した後にかかれるものですが、UXライティングはそうではありません。

UXライターは言葉を駆使して、優れた顧客体験の実現を手助けします。これには、ドロップダウンメニューからエラーページ、Webサイトに投稿されたインストラクションまで、あらゆることが含まれます。言葉遣いによって、ユーザーが混乱して不満を募らせるか、あるいは深く理解して意思決定に満足するかは変わります。ライティングをより効果的に行うためには、コンテンツの制作者がデザインチームで重要な位置にいることが大切です。

そのため、重要な情報すべてを文字数制限いっぱいに詰め込むのではなく、デザインプロセスではコンテンツを優先させましょう。顧客がプロセスの中で抱く不満を知っているため、UXライターは自分たちのプロダクトやサービスを理解する上でユニークな立場にいます。

ユーザーへの配慮

UXライティングポートフォリオを集める際には、エンドユーザーを念頭に置くことが大切です。ユーザーについて考えるときのように、採用担当者についても想像してみましょう。どのような印象を彼らに与えたいですか?

UXライターのClaire Tate氏は、次のように述べています。

「マガジンスタイルのレイアウトでもモジュール式のレイアウトでも、自分の目標と強みに役立つと思ったものは何でも利用するとよいでしょう。過去のUXプロジェクトや成果をアピールできる画像を用いましょう。シンプルで見やすいUXライティングができることを証明するために、仕事のビフォーアフターなどをまとめてみるのもいいでしょう。」

Webサイトもポートフォリオの要素の1つになります。Webサイトの出来を通して仕事の成果を示すことができます。もし、作成したWebサイトが読み手に対して優しくデザインされていないのなら、Webサイトの制作者は専門的ではないと評価されてしまいます。その場合、ポートフォリオのコンテンツは役に立たなくなってしまうでしょう。リクルーターや採用担当者も顧客の一部として頭においてデザインしてください。

全体的なストーリーの表現

UXライティングのポートフォリオには、顧客の問題を説明し、それに対するプロセスを実証し、最終的なソリューションについて表現するという3つの大きな目標があります。これらすべてを画像ではなく言葉で伝えるのは簡単なことではありません。したがって、厳しい制限がある中でも必要な情報をユーザーに与えられる技術が必要です。実は、その技術こそがUXライティングの本質の1つでもあります。

言葉とビジュアルのバランスをどのように調整すべきかわからないなら、少し時間を割いてほかのUXライターを参考にしてみましょう。以下に私たちが気に入っている例を紹介します。

2019年もっとも優れていたUXライティングポートフォリオ集

James Callan氏のポートフォリオ

Rebecca Cha氏のポートフォリオ

Marina Posniak氏のポートフォリオ

共感を呼び起こすライティング

優秀なUXライターになるには、簡潔で効果的なコミュニケーションが非常に大切です。文章を簡潔にする方法を学びましょう。UXライターとして思うままに書くことももちろん大切ですが、それでも可能な限り簡潔で効率的に書く方法を知る必要はあります。パソコンの画面に表示できるスペースは限られており、モバイルデバイスにはさらにわずかなスペースしかありません。

ユーザーと積極的にコミュニケーションする方法を知ることも重要です。エラー画面に出くわしたとき、横柄なメッセージやわかりにくいメッセージが表示されることをユーザーは何よりも嫌がります。そのようなメッセージはユーザーに不満や怒りを募らせるだけです。ブランドの口調や個性を維持しながら、ユーザーを満足させるコピーの書き方を学びましょう。

ポートフォリオに適した良い事例を見つけられない場合、1人のユーザーとして生活する際に不満を抱いた事例を取りあげて、どのように改善できるのか実証してみましょう。実際のユーザーの立場になって、スクリーンを眺めながら自問してみてください。もしこのプロダクトのデザインに関わったことがないとしたら、自分はサイト上のインタラクションだけで十分に理解しサイトを利用することができるでしょうか? フリクション(摩擦)を感じた場所を特定して、情報やガイダンスを追加することで、プロセスが滑らかになるよう改善してみましょう。

ソフトスキルは、コミュニケーションを重視する仕事では特に重要です。これはUXライティングにおいても例外ではありません。チームで作業し、さまざまな分野のメンバーと協力できる必要があります。UXライターはミーティングやプランニング、メンバーとの協力に多くの時間を費やすべきです。そして自分のアイデアを明確に伝え、それがほかのチームメンバーの作業とどのように関連しているか説明できる必要があります。コーディングの知識を学ぶ必要はありませんが、補完的なスキルについて基本的な概念は知っておくべきです。

技術的なスキル

デザイナーやデベロッパーと一緒に働くこともUXライターの仕事の一部です。したがって、できるだけ多くの技術的スキルを身に付けましょう。アジャイルプロセスなどの開発セオリーや、ユーザーが立案中のソリューションをどのように感じているか判断するために使用される実際のUXデザインプロセスやA/Bテストソフトウェアにも親しんでおきましょう。プロトタイピングツールの使い方も知っておいてください。

UXライターには具体的な資格はありませんが、英語やテクニカルライティングの資格が推奨されたり、ときには採用の必須事項だったりする場合もあります。デジタルマーケティングやプロジェクト管理、データ分析、Webデザイン、プロダクト開発といった分野の知識と経験を身につけることで、採用担当者にとってより魅力的な人材になることができるでしょう。

まとめ

UXライターになる上で最初の具体的なステップは、自分のスキルの開発、または手持ちのスキルを志望業種にすり合わせることです。既存のUXライティングや上記のポートフォリオの一覧を見て、気づいたことを分析してみましょう。これらのサイトがどれだけスムーズに回遊できるか(あるいはできないか)を知り、良い体験の裏には必ずUXライティングがあることを知ってください。

文章のコンテンツが、お気に入りのプロダクトやサービスのユーザー体験にどのように貢献しているのか、あるいは邪魔しているのかに注目してください。言葉遣いに注意すれば、ユーザーに有益なものと、ユーザーをイライラさせるものの違いに気づくでしょう。そして、それらの事例(良い事例なのか、悪い事例なのか、それらをどのように修正できるのか)をUXライティングポートフォリオに組み込んでください。


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