UXライティングのスキルを磨くための5つのヒント

Sean McGowan

SeanはCodalの技術研究者兼ライターであり、UXデザインからIoTまで、幅広いトピックに関するブログ記事を執筆しています。デベロッパー、デザイナー、マーケターらと共に、Codalが最高品質のWebコンテンツを制作するよう執筆チームをサポートしています。

この記事はUsabilityGeekからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

5 Tips For Improving Your UX Writing

あなたがデザインするプラットフォームのコンテンツや、コピー、すべてのテキストを書いているのは誰ですか? あなた自身、クライアント、開発者、マーケターやSEOのプロ、それともこの人たちすべてでしょうか?

インターフェイス上で使う言葉を考えるとき、私たちは通常タイポグラフィや、行の間隔、整列などの視覚的なプロパティと、それらが画面上にある他の美しいコンポーネントとどのように影響し合うかを考慮します。

最近UXの分野では、デザインで使用する言葉の視覚的な部分だけではなく、それらが持つ本来の意味や意義に対する集合的な視点を鍛えており、古くからある事象に新しくUXライティングという名前を付けています。

今、UXライティングの分野が盛り上がっているのは、まったく驚くべきことではありません。チャットボットや、Alexaのような個人向けのデジタルアシスタントを使った会話型デザインを先駆けとして、UXデザイナーはより会話的で、リアルで、人間味のあるプラットフォームを作るよう求められています。

これらはすべてライティングによって達成されるものであり、デザインプロセスを理解したライター、というスキルセットが要求されます。ますます多くの代理店がライティングスキルを持つデザイナーを重視しているのも、業界の主要プレーヤーがUXライティングの技術に注力することでその地位を築いているのも、不思議ではありません。

Image source: UXBooth

さあ、ライティングの優先順位が上がってきている業界の中で、どうすればUXライティングのスキルを磨けるのでしょうか? UXデザインの代理店であるCodalでのライターとしての私自身の経験から、ライティングスキルを磨くための簡単なヒントをリストにしてみました。

1. コピーライターに押し付けない

まずは私がもっとも気に入っているアドバイスから始めましょう。プロダクトの体験をデザインした気になり、ライティングはダミーのテキストで埋め、あとはコピーライターやコンテンツライターに書き仕事を押し付けるようなことはしてはいけません。

なぜでしょうか。始めたばかりの方のためにお伝えすると、UXライティングはコピーライティングともブログとも異なった行為です。コピーライターの目的はプロダクトの販促であり、必ずしもユーザーフレンドリーである必要はありません。またコンテンツライターはマーケティングのために書くのであり、やはりその言葉がユーザーにとって使いやすいかどうかは二の次になっています。

一方でUXライティングはその考慮すべき範囲に、コピーライターの範疇外であるデジタル体験におけるすべてのテキストを含んでいます。これはプラットフォーム上のより広範なコンテンツ戦略だけでなく、CTAでの文言や注意喚起などの細かいテキストをも含みます。発見や調査のフェーズで得られるようなプロジェクトについての知見が、ライティングに反映されるべきなのです。もしプロジェクトのプラットフォームについてまったく分かっていない第三者にライティングを任せたら、残念な経験をすることになるでしょう。

2. 発見フェーズでもUXライティングを意識する

あらゆるUXデザイナーは、綿密な課題発見フェーズの重要性を認識していますが、ユーザーリサーチを実施するときに、理想的なライティング、コピー、プラットフォームのコンテンツも調査範囲に含めて考える人はほとんどいません。どんな口調、スタイル、トーンがユーザーに刺さっているのでしょうか? オーディエンスが知っている(あるいは知らない)特定の語彙や専門用語は含まれているでしょうか?

これは、ユーザー体験に相当なインパクトをもたらす答えを導く質問であり、ライティングを始める前にデザイナーが是非とも理解しておくべき内容です。

UXライターはより使いやすいものを作るために、自分の個人的な考えやお気に入りのライティングスタイルは一旦置いておいて、データドリブンなアプローチを採用します。さらにデザインにおける他の要素と同じように、UXに関わる人は自分が選んだライティングの正しさを、説得力のある実証的な証拠によって主張できなければなりません。

3. 簡潔なライティングを心がける

UXに関わる人にとって、シンプルにすることは習慣として自然に身に着けるべきものであり、Sketchを使うときもMicrosoft Wordを使うときでも変わりはありません。あるフレーズの表現をどれだけ好んでいても、またSAT(大学進学適性試験)でしかお目にかからないような難しい言葉を使用できることを誇示したいとどんなに思っても、UXライティングにおける第1のルールは簡潔にすること、複雑にしないことです。

シンプルな言葉や分かりやすいフレーズは、読みやすくこなれたコピーに繋がり、最終的にはより自然な体験を生み出します。まれに、飾り立てた華麗なコピーが求められる場合もありますが、一般的にはシンプルなコピーにするのがベターです。

私もクリエイティブに凝り過ぎたり、カッコつけたりしすぎて、ユーザー体験を犠牲にしたライティングをしてしまいそうになることがよくあります。ですからこれに気をつけるために、私はHemingwayというツールを好んで使います。これはオンラインのフリーワープロツールで、同時にライティングのシンプルさと一貫性を計るためにも使えます。

 

Image source: Hemmingway

Hemingwayでいちから書くことはおすすめしません。それよりもWordやGoogleドキュメントのようなより頑強なツールで初稿を書いて、それからHemingwayにコピー&ペーストして文章を磨く方がいいでしょう。

4. 使い古された用語を積極的に使う

疫病を避けるように常套句を避けよ」と物書きに助言したのはFrank Visco氏でしたが、UXライティングにおいては、新たなフレーズを生み出したり、いちから作り直したりすべきではありません。

「カート」「プロフィール」「フィード」といった言葉やラベルは、インターネットの利用経験がある人であれば誰でも直ちに理解できるものです。より賢く見えるような、あるいは、オシャレな名前を付け直しても、ユーザーを混乱させるだけなのでやめましょう。

5. 正しい代名詞を使う

三人称の代名詞については、ジェンダーを限定しないものを使うことが賢明だと言われていますが、「私」や「あなた」などの一人称や二人称の代名詞の使い方についてももっと考えるべきです。たとえば、「ユーザーの変更は保存されました」よりも「あなたの変更は保存されました」の方が好ましいでしょう。

Image source: UX Planet

一人称はユーザーが意見を表明する、あるいは選択する立場にある時に使われるべきです。もっとも一般的な例は「私はこの条件に同意します」、または「いいえ、私はプロモーションメールを受け取りたくありません」でしょう。

UXの道具箱に新しいツールを加える

UXライティングのスキルを磨くことは、あなたが持つデザインという道具箱の中に、重要なツールを1つ加えるようなものです。UXデザインは多くの分野と原則が交わる場所です。最高のデザイナーとは、その多くの面に精通している人のことなのです。


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