「人間」のためにデザインするとはどういうことか

Dana Kachan

グラフィックデザイン会社を中心としたB2Bマーケティングコンサルタント会社Rioksのライター兼マーケティングスペシャリスト。 ソーシャルメディア、Webデザイン、モバイルアプリ、デジタルマーケティング、起業家精神、スタートアップなど、さまざまなトピックについて執筆活動を行っています。

この記事はUsabilityGeekからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

You Are Creating For A Human: Here Is Some Advice

私たちは今一度誰のためにモノづくりをしているのかを考える必要があります。ユーザーは得体のしれない物体ではなく、人間なのです。

あなたが大好きな人の気持ちを知りたいと思うように、顧客のペルソナを探りましょう。そうすることで、彼らの欲求や習慣に気づくことができます。

それこそが、あなたのプロダクトがターゲットとする顧客を獲得できる唯一の方法なのです。

将来的なユーザーがプロダクトをもっとも使用する可能性があるコンテキストを考えてみましょう。どのような問題が想定されますか? 実際に調査に乗り出してみましょう。その業界でもっとも人気のあるプロダクトはどのようなものでしょうか? 競合相手について探ってみましょう。あなたのターゲットにとって、彼らのプロダクトのどのようなところが魅力的なのでしょう? もしあなたがアプリを開発しているのなら、ユーザーがアプリをダウンロードする理由を本当に理解していますか?

問題の症状ではなく、その原因を解決する

問題の原因を解決することで、その症状も取り除くことができます。コアユーザーが抱える問題をしっかりと理解することはとても重要です。たとえこの調査にどれだけ多くの時間を費やしたとしても、これによって将来あなたの労力が大幅に軽減されるのです。

多くのデザイナーはそこまで詳細な顧客調査を行う時間がないと言いますが、ここで質問です。あなたは存在しない問題の解決策をデザインすることに時間を費やすことができますか? その答えは間違いなく、あなたに顧客調査へのやる気を起こさせるでしょう。

ユーザー体験の各部分を考える

プロダクトデザインが1つの体だと考えてください。もし一部分がうまく機能しなかったら、それは他の部分全てに影響します。デザインの各部分にも注意を払ってください。ディテールが肝心なのです。

ユーザー体験の一部分のみに注目しないことです。つまり、ユーザー体験(UX)とは、ユーザーがプロダクトと接する全ての体験と関わっているのです。ユーザージャーニーの全てのステップが重要なのです。全体像を見るようにしましょう。ユーザー体験の一部分だけを改善したからといって、必ずしも全体的に優れたユーザー体験を得られるわけではありません。

たとえば、ECアプリで何かを購入するとします。購入までの流れはとてもスムーズでしたが、サポートチームに問い合わせをしてからの対応は非常に遅いものでした。この場合、ユーザー体験は全体的に良かったと言えるでしょうか? 

ユーザビリティテストを優先する

天才的なアイデアを生み出すことにどれだけの時間を費やしたとしても、実際のユーザーによるデザインのテストをすることは重要です。ブラックボックステストのように思えますが(実際にはそうではありません)、これはプロダクトが使いやすく、習得されやすいかを確かめることに必ず役に立ちます。そしてあなたは、デザインの改善されるべき点の多さに驚くことでしょう。早い段階で、たくさんテストすることが重要です。

忘れてはいけないのは、あなたはユーザーではないということです。開発者やデザイナーは、いわゆるフォールス・コンセンサス効果(偽の合意効果 )というものにしばしば直面します。自分が作ったプロダクトに対して、ユーザーも同様に感じるであろうと思い込んでしまうのです。この良くない心理状態から抜け出しましょう。

A11Yはあなたの味方(Ally)

アクセシビリティ(編注:近年ではA11Yと省略することが多々ある)、特にA11Yプロジェクトは人間中心設計の中核と言えます。多くのUXデザイナーは、理解しやすいインターフェイスの重要性に気付き始めています。

とはいえ、どうしたらデザインプロセスにアクセシビリティの原則を孤立させず、または単なる付属品にならないように統合できるのか。この問題に苦心して取り組んでいるプロダクトブランド、スタートアップ、そしてデザインスタジオも数多く存在するのが現状です。

人間中心設計デザインにおける自然言語処理

友人とコミュニケーションとるように、テクノロジーにおいても簡単に、そしてシームレスにコミュニケーションをとることは人間の永久的な望みの1つでもあります。自然言語処理(NLP)における近年の発展はそれを可能にしました。人間中心設計の話になると、NLPは必ず言及されます。

NLP技術の一種である会話型インターフェイスはあなたのデザインに感情を吹き込み、人間を中心としたものにします。現在、商業化されているの主要なタイプの会話型インターフェイスは2つあります。チャットボットと音声分析です。

チャットボット

もっともワクワクするチャットボットの1つは、音声のパターンを認識できる人工的な自然ネットワークです。それらは感情的な分析を行い、人間の類似体のポジティブまたはネガティブな合図に基づいて回答を調節します。いくつかの成功モデルを見ても、2019年は間違いなく成長し続けるでしょう。

音声分析

さらに、ボットがあなたのボイスイントネーションを分析し、感情を理解できるようになる時代がやってきました。Beyond Verbaが開発したMoodies Emotions Analyticsはさまざまな声のトーンをから感情を認識するアプリの素晴らしい一例です。このアプリは、リアルタイムでの会話から感情の全体的なスペクトルを読み解くことができます。このような技術はインターフェイスとユーザーインタラクションをまったく新しいレベルまで引き上げます。

最後に

人類は、世界は人間が中心であると考えます。よって、現実において重要な部分を果たすテクノロジーとデザインも、人間中心設計であるべきなのです。

ターゲットに注目し、彼らのニーズと要求に取り組むことで、デザインを使いやすく便利なものにしていくことが大切です。人間を中心としたデザインは、人々の幸福度、ユーザーの満足度、そして持続可能性を向上させるという、デザイナーにとって重要なミッションを果たす役割を担ってくれるでしょう。


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