UX MILKの三瓶です。皆さんいつも読み(飲み)に来てくださってありがとうございます。
おかげさまで4周年
本日7/23でUX MILKは4周年を迎えることができました。平日のみではあるものの、4年も毎日更新し続けたと思うと色んな意味で感慨深いです。もうサボっちゃおうかな〜と毎日のように思っていますが、イベントなどで毎日読んでます! などと言ってくださる方がいらっしゃるおかげで一向にサボれません…(冗談です、半分くらい)。
こうして続けられているのも、ひとえにUX MILKを読んでくださっている皆様、また関連イベントに足を運んでいただいている皆様のおかげだと思っています。本当にありがとうございます。5年目も頑張ります。
アイツがいない
さて、昨日までUX MILKにアクセスいただいていた方ならお気づきかもしれませんが、おなじみのミルクマンの姿がありません。
実は今回4周年を機に、ミルクマンには引退してもらうことにしました。
代わりにもう既にこのページにもいる、「ミルクボーイ」と「うし」がバトンを受け継ぎます。
キャラ交代の理由は大人の事情を含め色々あるのですが、一番はこの4年でUX MILKを取り巻く環境も変わってきたからです。
配達人から生産者へ
UX MILKを始めた当初は国内のUXデザインの発信も今よりもっと少なく、勉強会などもそこまで多くない状況でしたので、英語のUXデザイン記事を翻訳して配信したり、カジュアルなミートアップを開催したりしてきたのですが、最近はUXデザインに関する読み物・場ともに増えてきています。
そうしたとき、UX MILKとしてそろそろ次のステージを示していきたいと考えるようになりました。ただただ海外トレンドを参考にするだけではなく、国内でももっともっとさまざまな実践を重ねていき、むしろ逆に日本ならではのトレンドなども生まれてくるのではないかと思っています。小さくはあるものの広義な意味でのデザインは確かに盛り上がってきてはいて、ある種、業界の流れに沿って、僕たちもアップデートしていきたいと感じました。
そこで、まずはブランドアイデンティティの根幹でもあるミルクマンから変えます。今まではミルクを届けてくれるだけだった「配達人」であるミルクマンから、そのミルクの「生産者」であるミルクボーイとうしへと世代交代することにしました。これからは情報を届けられるだけじゃなく、もっといろんな形で自分たちも発信していこうよ、という提案でもあります。
現場の方が(偉い人じゃなくても)積極的に発信できる場を作る、というのは既にUX JAMなどの関連イベントではずっとやってきていることでもあります。そういった意味では、数年前から自分の中でコアなバリューとなっていたものを、ようやくブランドアイデンティティに反映できたのかもしれません。
「国内のトレンドを作っていく」というのは少し大げさな気もしますし、どこまでできるかはわかりませんが、僕たちなりの形で盛り上げていければと思っています。ちなみにサイトでは引き続き海外翻訳記事などももちろんやっていきます。それに加え、メディア、イベント、フェスなど、その他皆さんに届くようなチャネルを模索しながら国内の取り組みの情報発信もやっていきます。
キャラデザについて
今回素敵なミルクボーイとうしを描いてくれたのはデザイナーの倉光美和さん(@transitkix)です。もうキャラを作るなら倉光さんにお願いしようとずっと思っていました。テイストやセンスが素晴らしいなと思っているのもあるのですが、UX MILKで以前取材させていただいたときのやり取りが心に残っていたのもあります。
倉光:今ってデザイナーじゃなくても、世の中の様々なデザインプロセスを導入すればプロダクトの成功の打率を上げることって可能なんですよね。これはデザイナーとして危機感を持っているところなんですけど。
三瓶:確かに今やテンプレートやデザインシステムなりを活用して、非デザイナーでもデザインができる、みたいなトレンドはありますね。
倉光:そうなんです。だけど、デザインには最後の最後で言語化できない、「何かいいよね」と言うのが絶対あると思っていて。その簡単に真似ができない部分というのは、これから磨いていきたいなと思っています。
三瓶:なるほど。それは詰まるところなんなんでしょうか、センスでしょうか?
倉光:なんなんでしょうね(笑)。たとえばそのチームに自分がいなかったらこの表現は出てこなかったよね、みたいなものなんですけど。自分にしかできないところというのをちゃんと持っていたいというか。
三瓶:テイストとか世界観とかですかね。
倉光:かもしれないです。私がゲーム業界出身だからかもしれないですけど、良いプロダクトって作った人のオーラとか空気だったりとか、譲れない部分とか、節々から感じられると思っているんですよね。決して表層で主張しているわけではないんですけれども。そういった部分はデザイナーとして大事にしたいです。
どうせお願いするなら自分のテイストがにじみ出ちゃうような描き手がいいなと思っていたのと、逆にこうしたことを気にしてくれるようなデザイナーさんじゃないと僕のひねくれた世界観を形にしてくれないなと思っていたので、思い立ったその日に速攻メッセージ送りました。
正直前任のミルクマンがかなり浸透している中でのキャラデザだったので、最初は僕自身も明確なイメージがなく、かなりたくさんラフスケッチを描いてもらい調整していきました。テイストは前任を踏襲している部分もあればしていない部分もあるので、前のほうがよかったと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、プロデューサー的には200%こっちのほうがイケてる(ごめんミルクマン)と思っているので勘弁してください(笑)。
これから色々なグッズなども作っていく予定ですのでかわいがってあげてください。この場を借りまして倉光さん、改めてお忙しい中ありがとうございました!
5年目もよろしくお願いします
というわけで、心機一転また5年目も走っていきたいと思います。秋には初のフェス、また他にも新しい試みがいくつか待っています。
いつも言っていますが、「UX」とか「デザイン」とか言葉はなんでもいいので、デジタル領域のクリエイターが日々やっていることがより報われるような世界に少しでも近づけるように色々やっていきますので、引き続きUX MILKをよろしくお願いいたします。
UX MILKプロデューサー 三瓶 亮