パッケージ管理システム「yum」のコマンドで使えるオプションを「覚えておくべきオプション」「覚えておくと便利なオプション」「その他のオプション」の3つに分けて紹介します。
覚えておくべきオプション
-y, --assumeyes:問い合わせすべてにYesと答える
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$ yum -y install php |
インストール時など問い合わせがあったときにすべて「y」と答えます。
--enablerepo=[repo]:リポジトリを有効にする
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$ yum install php --enablerepo=remi |
無効になっているリポジトリを有効にします。主に、remiやepelを有効にする時に使います。類似:--disablerepo=[repo]。
--skip-broken:依存性エラーをスキップ
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$ yum --skip-broken update |
依存性に問題があるパッケージをスキップして実行します。例えば、パッケージの一括アップデート時に、1つでもエラーがあると更新が止まってしまいますが、このオプションを使用することで更新を続行できます。
-h, –-help:ヘルプを表示
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$ yum --help |
「Yum」のヘルプを表示します。
–-version:バージョンを表示
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$ yum --version |
「Yum」のバージョンを表示する。「-v」オプションは、バージョン表示ではなく「--verbose」の略なので注意。
覚えておくと便利なオプション
--enableplugin=[plugin]:プラグインを有効にする
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$ yum --enableplugin=ps ps |
無効になっているプラグインを有効にします。類似:--disableplugin=[plugin]。
--noplugins:プラグインをロードしない
すべてのプラグインをロードせずにコマンドを実行します。
-q, --quiet:経過を表示しない
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$ yum info nginx -q |
標準出力の経過を表示せず、結果のみ表示します。
--downloadonly:ダウンロードのみ行う
RPMパッケージのダウンロードだけが行われます。インターネット環境がないPCにインストールする時に、パッケージのみ別PCでダウンロードする時などに使えます。
--downloaddir=[DIR]:ダウンロード先を指定
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$ yum install nginx --downloadonl --downloaddir=DownloadDir |
RPMのダウンロード先ディレクトリを指定します。上記の「--downloadonly」オプションと併用して使うと便利です。
-c [file], --config=[file]:設定ファイルを指定する
yumの設定ファイルを指定します。CentOS6のデフォルトでは、/etc/yum.confファイルが利用されます。
-d [level], --debuglevel=[level]:デバッグレベルを指定する
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$ yum install nginx -d 5 |
1 から 10 までの整数を指定します。デフォルトのデバッグレベルは2で、より高い値を設定するとより詳細なデバッグ出力を表示します。
-x [package], --exclude=[package]:パッケージを除外
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$ yum update -x nginx |
パッケージを除外します。アップデート時などに、特定のパッケージだけ除外したい時などに使用します。
その他のオプション
オプション | 説明 |
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--assumeno | 問い合わせすべてにNoと答える |
-R [minutes] | タイムアウト時間(分)を指定する |
-C, --cacheonly | キャッシュからコマンドを実行し、新たなキャッシュを生成しない |
-t, --tolerant | エラー |
--showduplicates | インストール可能な複数パッケージを表示 |
--disableexcludes | 設定ファイルの除外リポジトリの設定を無効にする |
--installroot=[path] | インストールルートを指定する |
-e [level], --errorlevel=[level] | 0は出力なし、10は全てのエラーを出力する |
--rpmverbosity=[debug level name] | rpm のデバッグ情報の出力レベルを指定する |
--obsoletes[name] | 旧式パッケージの処理を行う |
--nogpgcheck | GPG署名の確認をスキップする |
-v, --verbose | 冗長な操作 |
--color=COLOR | 色を設定します。[always(色付き)|auto(自動)|never(色なし)] |
--releasever=RELEASEVER | 設定ファイル内の$releasever変数を設定する |
--setopt=SETOPTS | 任意の設定を適用する |