Linuxにユーザーがログインした際のディレクトリは、「ホームディレクトリ」とされています。このホームディレクトリについて説明します。
ホームディレクトリを変更する方法は以下を参照してください。
参考:【usermod】Linuxでユーザーのホームディレクトリを変更する
Linuxにおけるホームディレクトリとは
Linuxでは、useraddコマンドなどで追加されたユーザーには、それぞれホームディレクトリが作成されます。移動しない限り、ホームディレクトリは「/home/ユーザー名」となります。このホームディレクトリが存在しないと、ユーザはログインすることができません。
自分のホームディレクトリではファイルの読み書きが自由にできますが、他のユーザーのホームディレクトリは、権限が変更されていない限り読み書きができません。
rootユーザーだけは特別
ただし、管理者特権を持つrootユーザーだけは別で、全てのホームディレクトリに関して読み書きを行うことができます。また、rootユーザーのホームディレクトリも他のユーザーとは異なり、「/root」がホームディレクトリとなります。
apacheユーザーやnginxユーザーのホームディレクトリ
また、apacheやnginxをインストールすると追加されるapacheユーザーやnginxユーザーもホームディレクトリを持ちます。ただし、ホームディレクトリの場所は「/home/ユーザー名」ではありません。
nginxユーザーのホームディレクトリ
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/var/cache/nginx |
apacheユーザーのホームディレクトリ
1 |
/var/www |
ホームディレクトリを確認する方法
ログインしているユーザーのホームディレクトリを確認するには、cdコマンドでホームディレクトリに移動し、pwdコマンドで確認するのが最も簡単です。
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# ホームディレクトリに移動 $ cd # 現在のディレクトリを表示 $ pwd |
他のユーザーのホームディレクトリを確認
また、すべてのユーザーのホームディレクトリの場所は、/etc/passwdに保存されています。そのため、このファイルを確認することで 他のユーザーのディレクトリを確認できます。
lessコマンドで/etc/passwdを確認
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$ less /etc/passwd root:x:0:0:root:/root:/bin/bash bin:x:1:1:bin:/bin:/sbin/nologin daemon:x:2:2:daemon:/sbin:/sbin/nologin (省略) |