「RPM」は、主にLinuxのRed Hat系ディストリビューションで用いられるパッケージ管理システムであると同時に、ソフトウェアパッケージのファイルフォーマット(.rpm拡張子)でもあります。
今回は、パッケージ管理システムとしての「RPM」と、ソフトウェアパッケージとしての「.rpm」について説明していきます。
パッケージ管理システム「RPM Package Manager」
「PMS」「RPP」「PM」などに影響をうけ1997年に開発されたパッケージ管理ツールで、元は「Red Hat Package Manager」という名前でした。
元は、Red Hat系のディストリビューションのみに採用されていましたが、ドイツを中心としたヨーロッパで多く使用されている「SUSE Linux」などでも採用されています。
「RPM」の後継にあたるパッケージ管理ツール
現在では、「RPM」を元にしたより高機能なパッケージ管理システム「Yum」が広く使われています。また、最近では「Yum」をフォークした「DNF」がFedore22のデフォルトパッケージ管理システムとして採用されています。
「.rpm」ファイルフォーマット
「.rpm」ファイルは、Red Hat系のLinuxディストリビューションで採用されている、Linux用に開発されたパッケージ形式。Red Hat Enterprise LinuxのほかTurbolinuxやVine Linux等でも利用される。
「.rpm」ファイルの命名規則
RPMファイルの名前には、名前、バージョン、リリース、アーキテクチャなどの情報が含まれます。
例えば、「tree」コマンドのパッケージ「tree-1.5.3-3.el6.x86_64.rpm」の場合は、以下のような意味となります。
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名前 : tree
バージョン : 1.5.3
リリース : 3.el6
アーキテクチャ: x86_64
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「.rpm」ファイルをインストール
「.rpm」ファイルをインストールするには、パッケージ管理システムを使います。「Yum」を使ったパッケージのインストール方法は下記を参照してください。