Linuxでファイル内容を標準出力するコマンドです。また、ファイルの作成や複数ファイルを連結するのにも使えます。
ファイル内容を標準出力に表示する
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$ cat ファイル |
ファイルを指定することでcatコマンドでは、ファイルの内容を全て表示することができます。
ファイル閲覧には不向き
ただし、長いファイルの場合はターミナルを埋め尽くしてしまい全てのファイル内容を閲覧することができないので、ファイル閲覧の用途には向いていません。
Linuxでファイル閲覧するには、lessコマンドやtailコマンド、headコマンドなどがおすすめです。
パイプと組み合わせて使う
catコマンドは、パイプ「|」を使ってgrepコマンドと組み合わせて使うことができます。
例えば、sample.txt内の「target」という文字列を含む行を検索して表示できます。
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$ cat sample.txt | grep target |
ファイルを作成する
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$ cat > 新規ファイル名 |
catコマンドを使って新規ファイルを作成することもできます。コマンドを実行すると、ファイル内容の入力状態となりCtrl + Dで入力を終了します。
「Hello, World.」という内容のsample.txtという新規ファイルを作成する例で説明します。
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$ cat > sample.txt Hello, World. #ファイル内容を入力 # Ctrl + Dで終了 |
複数のファイルを連結する
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$ cat ファイル1 ファイル2 |
また、複数のファイルを連結して標準出力に表示するのにも使えます。
例えば、以下のような2つのファイルがあるとします。
hello.txt
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hello, |
world.txt
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world! |
この2つのファイルを連結して標準出力に表示するには以下のコマンドを実行します。
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$ cat hello.txt world.txt hello, world |
catコマンドで連結した内容を保存
連結した内容を保存するのは、以下のようなコマンドになります。
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$ cat hello.txt world.txt > hello_world.txt |