UX MILK編集長の三瓶です。この記事を持ちまして2017年のUX MILKの更新はおしまいです。今年もUXという名のミルクをたくさん飲んでいただきましてありがとうございました!
今年の7月で2周年、3年目に突入したUX MILKですが、今年はメディアの規模としても大きく飛躍した一年でした。ニッチなメディアであるにも関わらず、知ってくれる方が増えてきてありがたい限りです。主宰イベントにも毎月たくさんの方に来ていただきました。いつもありがとうございます。
今年最も読まれた記事ランキング
さて、今年はどんな記事が人気だったのでしょうか? ランキング形式で少し振り返りつつ、ご紹介していきたいと思います。
10位
Webにおけるアンダーラインについての考察記事です。青い文字にアンダーラインというハイパーリンクの古い慣習を盲目的に続けるべきではないのではないか? というのが本記事の主張ですが、アンダーラインを一概に否定しているわけではありません。メリット・デメリットあるので使い分けるといいかと思います(ちなみにはてブでも書かれていますが、UX MILKは記事内のリンクは検討した末、結局アンダーラインつきにしています)。
9位
アプリ制作において気を付けたいポイントをまとめた記事です。スマートフォンの機種などは毎年アップデートされてしまうので、タッチゾーンの部分などは記事をヒントに最新の場合はどうか考えてみるきっかけにしていただければと思いますが、それ以外は基本的には普遍的で変わらないポイントですので要チェックです。
8位
デザインスプリントをステップごとに解説している記事です。デザインスプリントが取り上げられるようになってしばらく経ちましたが、最近現場でも取り入れ始めたという声も聞くようになりました。実際、現場でいきなり実践するのは難しいという場合でも、より素早くアウトプットしてテストする一つの手法として参考にし、近い形で実践してみるといいかもしれません。
7位
ユーザーストーリーの重要性を紹介している記事です。本記事にもあるようにまずは各機能のアクションの主語を変えてみると、作り手視点からユーザー視点にガラッと変わりますし、UIデザインからUXデザインへと視野を広げる一つのわかりやすいとっかかりになるかと思います。
6位
インタビュー:あえて仕様書を作らないコロプラのデザイン現場とは?
UX MILKは普段、海外記事の翻訳記事をメインコンテンツとしているのですが、今年は企業さんと取り組む「スポンサード記事」というのも結構やりました。こちらはコロプラさんのデザインの現場のお話を伺ったインタビュー記事なのですが、UX MILKではゲームUIネタは少ないので珍しかったのではないでしょうか。仕様書を作らない、とはいうものの厳密には仕様書代わりの絵コンテなどがあったりして、そこにデザイナーの意図が盛り込んであるのが興味深かったです。
5位
デザイン要素を極力省いたミニマルなトレーニングアプリ「My Tabata」を例に、直感的なアプリ設計について紹介している記事です。トレーニングしている人のシチュエーションを汲んでデザインされたわかりやすいUXデザイン事例です。
4位
Webデザインにおいて押さえておきたい基本のポイントをまとめた記事です。フォントサイズやコンテンツ幅、色やレイアウトなどの具体的な基準などに触れているので、Webデザインを始めたばかりの方はもちろん、そうでない方も今一度振り返ってみてもよいかもしれません。
3位
4位と似ていますが、こちらはもう少し大枠で「やるべきこと」と「やってはいけないこと」を合計13点まとめた記事です。当たり前のことと思われるようなものも多いですが、うっかりやってしまっていることもあるかもしれません。
2位
さまざまなWebサイトのレイアウトを体系的にまとめた記事です。カード型、グリッド型、Fパターン、Zパターンなど、有名サイトを引き合いにしつつ12パターンにまとめてあり、どんなときに使えばよいかまで記載してあるJerry Cao氏による良記事です。サイトのレイアウトをイチから考えるときなどに見ておきたいですね。
1位
今年最も読まれた記事は、このランキングでも何回か登場しているNick Babich氏によるストーリーボードに関する記事です。ストーリーボードの重要性や、実際作るときに気にすべきことなどがまとまっています。7位にも同じ議題の記事がありましたが、ユーザーストーリーをどう組み込めばよいのかというところはまだ表立った事例も少なく、興味関心が寄せられているのかもしれません。
※Babich氏の記事は簡潔にまとまっており非常に人気なのでここにまとめ置いておきます → Nick Babich氏の記事一覧
総括
以上が今年最も読まれたTop 10の記事でした。例年だと3~4位のような初心者も読めるようなWebデザインのまとめ系記事が上位に食い込むのですが、今年はよりUXデザイン寄りな記事が上位に入ってきて、少しずつですがUXデザインの浸透を感じる結果となりました。去年まではストーリーボードの記事が最もPVを集めるなんて思いもよらなかったですし、それだけこういった話題でも読んでくれる方が増えてきたというのは興味深いですね。
いわゆるUXデザイン的な手法を使うことが偉いわけでは決してないですし、そのようなことを無理やり扇動をしたいわけでもないのですが、UX MILKで取り上げているようなことが皆さんのお仕事やプロジェクトの一助となれたらと思っています。
来年も変わらず更新していきますので、2018年もどうぞよろしくお願いいたします。
年末年始、暖かくしてお過ごしください。良いお年を!
UX MILK編集長 三瓶 亮