Ruby(ルビー)は、日本で開発されたオブジェクト指向スクリプト言語です。開発者は、まつもとゆきひろ氏(Matz)。
Rubyの特徴
Rubyは「書くのが楽しい」と言われることが多く、開発者のまつもとゆきひろ氏は「最も重視しているのはストレスなくプログラミングを楽しむこと」と述べています。
そのため、Rubyでは可読性を重視した構文が採用されています。そのほか、全てのデータをオブジェクトとして扱う純粋なオブジェクト指向言語、変数宣言な不要な動的型付けなどの特徴があります。
Ruby on Railsの存在
また、Rubyを使ったフレームワークとしてはRuby on Railsがデファクトスタンダードとなっており、小〜中規模のウェブサービスの開発に採用されることが多いです。
「同じことを繰り返さない(DRY:Don’t Repeat Yourself)」と「設定より規約(CoC:Convention over Configuration)」を設計思想としており、少ないコードで簡単に開発できるように考慮されています。
Rubyの基礎
Rubyの基本となるメソッドやコメントの書き方などについて説明します。
・変数の内容を表示する:puts
・コメントの書き方
・メソッド(関数)の使い方
・ブロック構文
変数
Rubyの変数について説明します。Rubyでは全てがオブジェクトであり、文字列や数値も全てオブジェクトとして扱われます。
・文字列・シンボル
・ヒアドキュメント
・配列
・ハッシュ
・定数
制御構造
条件分岐や繰り返し処理などに使える制御構造について説明します。
条件分岐
・if文
・unless文の使い方
・case文による条件分岐
繰り返し
・until文
・while文
・for文
・break, next
例外処理
クラス・モジュール
Rubyはクラスベースのオブジェクト指向プログラミングをサポートしています。その基本となるクラスの使い方と、モジュールについて説明します。
・クラスの使い方
・モジュールの使い方
・インスタンス変数・クラス変数
Rubyリファレンス
Rubyでよく使うメソッドについて説明します。
繰り返し
・単純な繰り返し:loop
・一定間隔で数値を増やす繰り返し:step
・回数を指定した繰り返し:upto, times, downto
・配列・ハッシュを繰り返し処理:each
・配列・ハッシュをインデックス付きで繰り返し処理:each_with_index
・繰り返し処理した新しい配列を作成する:map
・繰り返し処理した新しいオブジェクトを作成する:inject
文字列
・末尾の改行文字を取り除く:chomp, chomp!
・指定した範囲の文字列を抽出・削除する:slice, slice!
・文字列を比較する:eql?, equal?, ==, ===
・文字列の検索をする:index, rindex
・正規表現を使い文字列を検索する:match
・文字列を置換する:gsub, gsub!
・区切り文字で文字列を分割する:split
配列・ハッシュ
・条件に合う要素を抽出する:select, select!
・配列から重複した要素を取り除く:uniq, uniq!
・配列の要素を削除する:delete, delete_at, shift, slice!
・配列の要素をソートする:sort, sort!
・配列に要素を追加・挿入する:push, insert, unshift
日付
・日付を文字列に変換する:strftime
・日時の様々な情報を取得する:Time
その他
・Rubyのコードを実行する:eval
・外部ライブラリを読み込む:require
・実行時間を計測する:benchmark
Ruby逆引きリファレンス
Rubyでよくある処理について説明します。
・ファイルの書き込み・読み込みをする
・CSVファイルの読み込み・書き込みをする
・JSONファイルの読み込み・書き込み・変換をする
・XMLファイルの読み込みをする
・Web上からファイルをダウンロードする
・nil判定をする
・コマンドライン引数を取得する:ARGV
・スコープを明示的に指定する:Binding